スルルペータという町でライブをしてきた

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今いるこの街スルルペータはインドの宇宙開発研究センターがある所であまり観光地ではない。というか全然観光地ではない。なので駅に到着するもすぐにリキシャが話してくることは変わりはないがそんなに法外な金額では言ってこない。その辺りはとても良い。来たこともない街に来るということは正直何にも分からないのでワクワクする。グーグルマップで調べた宿だけは予約していったがその他の宇宙センターの情報も詳しい情報は載っておらず行ってみて聞いて見ようという方向でとりあえず行くことにした。僕らが滞在したのはRR Residencyというスルルペータから1キロもないところ。歩ける距離かと思ったが駅に着くなり、無茶苦茶暑くてオートを捕まえることにした。温度を調べるとチェンナイより10度近く気温が高い。一番熱い真昼で44度もある。そりゃ暑いわ。けど今は暑い時期のインド、もう4年目になりこれくらいの暑さでも大丈夫。暑いけど何とかなる。ここスルルペータはチェンナイから北に90キロほど行ったところにあり、周りには建物がほとんどなく、海エリアからも遠いためとても暑くなる。しかし人はとてもいい。街も長閑。プリーを思い出す。宿のオーナー(最後までお名前が分からなかった)も素晴らしくいい方で宇宙センターまでの交通のアレンジと、翌日から始まる大きなお祭りに出れるぞと教えて下さった方でもある。ほんとに出れるかと思っていたら、そのチェンガランマ寺院のチェアマンの方に話をしてくれていて、寺院内にあるチェアマンの部屋の前で待つこと50分、AC(エアコン)の効いた部屋に通してもらい直接お話できるチャンスを頂いた。話をすると「私がアレンジしてあげるよ、明日夜7時にまた来なさい』とってもらえて実際に翌日に来たら、『ステージに行って関係者に話をしなさい、私の許可が出ていると言えばOK』とのことで実際にステージに行ってみると、超立派なステージが組まれていた。そこのステージ監督にその胸を話したら『OK,わかった』と一言。おーーーーついにできるかもしれない、、、、そしてステージにはドラムが置いてある、、、そこで監督に『ドラムを使いたいのですけど、お借りできますか?』ときくと持ち主を呼んできてくれて許可を頂き持ち主であるP君にもお礼を言ってドラムを使ってライブが出来ることになった。P君のスネアは8インチのスネア。ネギドラムほどの小口径。音はスコンと抜けるいい音。そしてドラムの椅子が今までで一番高く、シスターポールのマキさんの様なスタイルの感じだった。彼は気さくで、とてもいい感じだったが、いすの高さを変えるのもなんだか気が引けたからそのままのセットでやる事にした。昔、中村達也さんがベースメントでリハなしでライブした時に出番ギリギリに到着してそのままセッティングを変えずに半端じゃないドラムを演奏したと、お世話になっている方から聞いたことが忘れられず僕はそれにずっと憧れていたからだ。かっこよすぎる。そんな調子をインドの彼のドラムでやらさせて頂こうと思って挑むことにした。P君のキットはMAPEXでとても重厚なドラム。音も良くて、とても鳴らして気持ちが良かった。着いてすぐに、サウンドチェックが始まったので、チューニングも兼ねて歌って叩いていたら、『君のドラムなかなかいいじゃないか、楽しみだよ』みたいなことを言ってもらえて少し一安心。ミュージシャンから認められれば話は結構早い。あとは、この出番までの短い時間の中で仲良くなり関係性を良くしておくこと。この事は2015年のプリロックから学ばせてもらった。一回どでかい失敗をすると肝に銘じるので染み付いてしまった。でも有り難い。今でも鮮明に覚えているから、この教訓は無駄にはなっていない。P君はクリスチャンで教会のドラムを譲って頂いたとのこと。前に使っていたドラムは壊れてしまったが、このドラムは大事にしているとのこと。その言葉まさしくそうで、ライブ中もインドではドラムは結構珍しいので、違う出演者が通り際にシンバルに触ったりスネアをポコポコ叩いたりする。かれはそれを知ってかずっと自分のドラムに座って守っている。こういう所も好きだ。彼は聞くとまだ17歳。しかし、彼のプレイは細かいタッチもあるが、細身の体系からは想像できないパワフルなヒットを繰り出す。演奏していたジャンルはおそらくインド映画の楽曲。楽しそうに叩いていた。眼差しは真っ直ぐで真剣。17歳とは思えない力強い良い眼をしていた。また今後も会うと思う。そんなことを感じさせてくれるドラマーだった。PAチームの方も滅茶苦茶いい感じ。すごい真剣。みんなマジ。これが7日間連続でイベントができるクルーだった。ハイデラバードのチームで、音響、照明、ステージ設定に至るまで全てを担っていた。演奏中はドローンも二機使われていてインドの本気を感じた。皆、結構本気で映像に力を入れている。この方とも繋がれて後日撮影した動画、写真を送ってくれるとのこと。こんなサービスがあるか。もう感動した。前日に急遽きて、ステージに上がらせてもらい二曲演奏させて頂き、友人も増えて、ダンサーの友人も出来て、最後には食事まで提供してくれた。ステージでは彼のMAPEXで演奏して、ネジネジを皆にも歌ってもらえた。宇宙センターのあるこのスルルペータではFLYをしようと思ったが、他の出演者も控えているため二曲が限界だった。でも有り難かった。しっかり聞いてくれて、ワイヤレスマイクスタンドがなかったため、僕がステージ前に出る時まで僕の隣でワイヤレスマイクをもってずっと待っていてくれているスタッフの方もいた。ライブ中グッと来てしまった。こんなことがあるか、全ては愛なんだ。V6も歌っている。そうさ全ては愛なんだ。愛で地球が回る。ユリナの歌もスルルペータの人の胸にしっかりと届いた。歌は自由だ。その代わり拒絶も自由だ。すっとはいってもこれるし、耳をふさぐこともできる。中には聞くことができない人もいる。でも僕ら歌手はその声にならなくても、気持ちで伝える事ができる。気持ちを振動させる。そして人に届ける。気持は振動する。それが可能なんだ。世界は一つで、人類は皆同じ。生命も同じ。音楽に反応したり、リズムに反応して近くに止まる鳥と同じように言葉は通じなくても、その者が放つ気持ちや波動は音になる伝わる。ミュージシャンって良い職業だ。人に喜怒哀楽を伝えることができる。だから、言葉も大事だけど誠心誠意真っ直ぐに伝えればいい。それだけでいい。どの仕事も同じ。気持を真っ直ぐに伝えればしっかり伝わる。それを僕も先輩たちから教わってきたから、まず間違いない。行けよ、行くよそのまま、どこまでも。いきますとも。

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