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ドラムたたける幸せ

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僕は日本人だ。世界的に見て恵まれた環境に産まれ習いたいことも習えて、滅茶苦茶贅沢は出来ないまでも生活に何不自由なく生きることが出来て両親の愛にも育まれ親戚にも大切にされ友達にも恵まれてきた。幸せな環境で育った。

昔の日本はこうではなかったのだろう。男はある程度大きくなったら働き手として家族から期待され、自分の夢はひとまず置いて家族や兄弟を養うために必死に働く。

これは日本でなくても世界中同じ。家族を支えるために必死に働く。自分の夢は一旦置かなくてはならない。

今のインドも同じ。特にミュージシャンで食べていくなど夢のまた夢の話。その国でドラマーで食べていけるなど人々の頭にはまず想像もつかないだろう。僕もそうだ。ドラマーで食べていくのは波ではできない。実力、環境、協力がないと難しい。逆境に打ち勝てと言える人は成功した人達だ。

多くの人は僕を含め好きな事で食べていくことは難しい。だからといって諦めることも人生においては必要な時もある。続けられる人は続ければいい。無理ならやめる。そして安定した職に就く。これが人生だ。

なかにはどんなに忙しくても、自分が好きな時間だけはさいて、働きながら音楽を続ける事が出来る人がいる。僕はそういう人達を尊敬する。音楽一筋に頑張って必死に生きている人も同様に。

どんな形であれ音楽に携わって、自分を表現したり、その音楽で人を楽しませたり幸せにしたりしている人の事全員尊敬する。立派だ。
音楽が出来なくても、音楽をすることを応援したり、聴いたりして音楽を愛している人も僕は大好きだ。そういう人がいないと音楽家は食べてはいけないから。作る人がいて聞く人がいる。

音楽家に成れる人が少ないのは日本もインドも同じ。インドでは音楽家はとても尊敬されれている。
狭き門だからだ。

ドラムをインド人に教えて、これが普及していくのかは分からない。もしかしたら受け入れられないかもしれない。
でも、インドに来て5年目。インド人の人たちが太鼓が滅茶苦茶好きなのは痛感しているし、結婚式などで踊り狂っているのは紛れもない事実。なんとかいけるとおもう。

なんでも立ち上げたり始めたりすることは苦労がつきものだ。お金、時間、体力、精神力が必要とされる。
そこで諦めずにコツコツ積み上げていくことが大事だと家族や、友達、インドの家族が教えてくれている。
何ごとも簡単には出来ない。オリッサ州独特習慣のような文化もある。これを受け流しながら自分の大事にしていることをブレずに持ち続けなくちゃいけない。オリッサ州では初めてのドラムスクール。前例ない。だから面白いし、滅茶苦茶疲れるし、でも諦めるのは誰にでもできるから、諦めない。

6年前、左ひざの靭帯を二回目のしたときに、両親や、奥さん方の家族の支えもあり直して、社会復帰する事が出来た。その時父は、これからまたドラムをするんだったらちゃんと治しといたほうがいいんだろって言ってくれた。その一言が響いて。

奥さん方の家族も、働くことが出来なかった僕の状況でも働けるような場所を提供してくれた。

友達もお見舞いに来てくれた。先生も二回目の損傷手術で難しかったが最善を尽くしてくれた。
その後の職場でも勿論恵まれた。

天がまたドラムを叩きなさいって教えてくれた。

それでインドに来て、チャンスをもらって、フェスも開催できて、沢山の人と共演する事が出来てこうしていまこうしてまたドラムを叩けている。人生って分からないけど、与えられた人はとことん続けてみて、与えられたチャンスをしっかり取り組んでいくと、道は開けていくんだと思う。現にいま、NPO法人化できてJAPAN INDIA CLUBという仲間を持つ事が出来た。

膝の手術とリハビリは滅茶苦茶痛くてすごい辛かったけど、その先にある今までの出来事は全部楽しかった。だからあの時諦めずに再再建手術をしてよかったと思っている。

あの時に、全部の事が一旦リセットされた。
でも 見放されなかった。皆に助けてもらった。

今度は僕が皆を助ける番だ。僕が出来ることを心を込めて続けるしか道はない。
今度怠けたら今度こそ、天に見放されるだろうな。それだけは嫌だから。

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