ナマステ。読んで頂き有難うございます。NYの話きです。この日は日本でお世話に似合った方から連絡を頂き合わせてもらう事が出来たドラマーのマツさん。このかたはもうすっとニューヨークでドラマーで活躍されていてその日は地下鉄で演奏するということだったので見に行かせて頂くことに。日本にいた時からNYの地下鉄では音楽活動している人がいるっていう事も知っていたし、テレビの番組でも度々取り上げられていたからこれを実際に見るのも楽しみの一つだった。NYの地下鉄は一日中走っている。夜中や明け方はちょっと気を付けた方がいい感じはしたが、日中は大丈夫だった。僕は結構用心深いので、つねに怪しいそうな雰囲気を醸し出している人がいたら車両を変えたり、ずっと目をつけていたりと細心の注意を払っていたからだと思う。あとはいつなんどき怪しい人間に絡まれるか分からなかったから家での筋トレは欠かさなかった。街にいる人は本当に大きい人ばかりで実際にこんなデカいのに因縁付けられたらたまらなかったと思うが、筋トレと急所だけは調べていた。日本人は狙われやすいとも聞いていたし。そんな気を張りながらの移動で張りつめて、そしてたまに見る事が出来る演奏やパフォーマンスをみて、やはりここは面白い街だと実感した。紹介して頂いて、今日の演奏場所の駅に向かうとマツさんとバンドの方々はもうセッティングをされていて演奏していた。確か、地下鉄の校内の花屋さんのとなりのすこし広がりがあるところで、めっちゃくちゃオシャレなJAZZやスタンダードナンバーを演奏されていた。この日はKEYの方だけ西洋の方だったがその方以外の方は全員日本人の方でバンマスの方が日本人の方。演奏も滅茶苦茶カッコいいし終わった後お話させて頂いたんですが皆さん気さくで。。やっぱりいいですね。出会いがなかったらこんな方とも知り合えなかったし、世界には日本人頑張ってるってことが勇気をもらえたんです体がデカいとか関係なく、小柄だろうが肝心なのは中味で精神性というか。勿論スポーツでは体格差がモノを言う競技もあると思いますけど、そこが重要視されないのはやはり人間のなせる業です。そして人柄も音にでるし、演奏している時のたたずまい、視線の先、姿勢の良さなどにとても反映されると思いました。その演奏を見ていて、本当にびっくりしながらそして同じ日本人として誇らしく、周りのギャラリーにもなんだか得意げになってしまったのです。演奏がいったん終わるとドラムのマツさんに、ご挨拶をして経緯をお話していると、ドラム叩いて見ない?と仰っていただけたんです。これは本当に衝撃というか驚きで、通常、自分のドラムはあまり人には叩かせることはないし、まして自分がメンバーのバンドに一緒にやってみない?って言ってもらえたことに僕は心から嬉しくて、とても緊張しましたがお言葉に甘えて叩かせて頂きました。。僕がもっとスタンダードを知っていればもっと色々な曲ができるのだと心から思いました。でも一緒に演奏させてもらっている時はそんなことも考えられず、必死に皆のリフを聞いてタイミングやのりを掴むことに必死でしたね。あとはボリューム。松さんが叩いてらっしゃると沖はなんて言いバランスなんだと思っていましたが、実際はマイクなどないので全て人力ボリュームコントロール。これも衝撃で、駅構内なので屋根があり、その結果、出せるボリュームに限界がある。ということは周りのバランスの合わせて鳴らさないともう、ドラムしか聞こえないという状況になってしまうのです。これもとても勉強になりました。いままでの僕はライブハウスで、それはもう気持ちよくドカンドカン叩かせて頂いてPAさんに調整して頂いていたわけですが、時と場合によってドラマーはボリュームコントロールが超重要ということです。もう勉強にしかなりませんでした。まつさんに、あのタイトかつ、それぞれの音を気持ちよく出しているスキルはきっと様々な現場を経て取得された賜物なんだろうとも感じました。そりゃそうです。ずっとNYという百戦錬磨のミュージシャンがそこらへんに沢山いる音楽の街の中でドラマーで生きていくことは並の事ではないというのを肌で感じさせていただいたのをよく覚えています。貴重な経験しかさせてもらえなくて、何にも返す事が出来なくて、だからいつかまたNYに行くときにしっかり何か返したいと思って、その時まで僕に出来ることを今しっかりやろうと今も思っています。ドラムは音楽だけじゃなくて人間の色々なことを教えてくれる僕にとってはいなくてはならない存在だから、僕はこの楽器を通して沢山の子供達にこんなヤバい楽器あるぞ、皆も叩きたかったら教えてやるからなっていう気持ちしか今の僕の原動力にはそれしかありません。スターになる事をやめたって、続けていれば誰だって誰かのスターになっていたりするんだ。続けることが大事なんだ。