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バトゥミでカモメを保護した話 ~カモメのカモミ~

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こんにちは

今日はバトゥミで出会ったカモメのカモミについて書きたいと思います。

最後まで読んでいただけると嬉しいです

まず、カモミとの出会いは10月19日午後6時、バトゥミの車通りの多い道路脇の歩道を歩いているとカモメがうずくまっていました。

普段警戒心の強いカモメがこんなところで休んでいるはずはないし、しかもその日は中の雨で寒かったんです。

鳥は特に寒さに弱いと聞いたことがあり、カモメも暖かい時期になるとバトゥミの海によくやってきます。

そんなこんなで近づいてみると、やっぱり様子がおかしくバタバタして逃げたそうにしていました

まぁでもこのまま逃げても道路に落ちて車に轢かれてしまうか、野良犬たちのおもちゃにされて終わるのが目に見えていたため、とても悩んだ挙句カモメを一時自宅へ連れていくことにしました

家に来たばかりのカモミ

家に来たばかりのカモミ

しかし、それ用の手袋もなければ布もないため素手でつかみ、くちばしで激しく抵抗するので頭には犬の水用の桶をかぶせて何とか持ち帰りました

しっかり左手は挟まれて血も出ましたが、まぁ大丈夫でしょう

今年の一月末には動かなくなっていたハトのはとみを保護してその時は10日ほどで命を落としてしまったので、鳥や生き物の命を預かる行為にはかなり慎重になっていたのですが、保護しました。

家に入れると、落ち着かない様子で(そりゃそうだ)自分の居場所を探しているようでしたが、しばらくすると落ち着くのいい場所を探して座っていました。

まあその間も、排せつをしていたのでアルコールのウェットシートで拭くわ拭くわ

それでも排せつできるだけでも良かったのでなんか嬉しかったです

左の羽が下に下がってしまう

左の羽が下に下がってしまう

翌日、羽もしっかり乾いているようで傷の様子を見るために手袋をはめて指を挟まれながらも羽を広げてみると

左羽の部分の一か所から血が出ていてました。

医者に連れて行こうか悩みましたが、以前はとみの時に獣医を探しましたが、鳥が診れる獣医はバードズーの中にしかおらず、

あと二日は雨もやまない予報だったので、カモミの傷のこともありまずは体力を回復してもらおうという

方針にしたので、まずは自宅療養を。

自分の部屋に入っていくカモミ

自分の部屋に入っていくカモミ

始めは犬も好きだしハムを与えるとまったく興味を見せません。

そりゃそうだ、いくら雑食とはいえいきなり食べなれていないハムが目の前にあったところで食べるわけもありません

二日間水しか飲まなかったのでこりゃまずいと思い魚市場へ行き小さめな魚を購入すると、なんとか食べることが発覚したので、一日二回、十匹ずつ与えることにしました。

そうしたところ、朝はほとんど食べませんが、夜に入れた10匹は翌日になると大体平均して5匹ほどは食べていることが分かり、その分しっかり排せつもしていました

何はともあれ、毎日しっかり食べてくれて、家の中も一人で歩くようになりました

一度、外の空気も感じたいだろうと思いベランダに出したとき、柵の間から無理やり出ようとしていて(無理もない。。)

その隙間から落ちたらあんたぺちゃんこになってしまうところだったので、それ以来ベランダには出さないようにしていました

それも結構不憫で

野生の鳥なのにいつまでも家の中に置いておくわけにはいかず

でも、いきなり外に出したらまだ飛べず。。そのまま出しても犬か猫にやられてしまうのが目に見えていました。

悩みながら、カモミにも何度か話してみましたが、

カモミはあんなに任せるという視線を感じたので余計に悩む日々。

カモミにあんた まだ外行かないの?と言われている気がする

カモミにあんた まだ外行かないの?と言われている気がする

カモミは誰かが一緒にいるととても落ち着かないので、部屋の中の角の方にカモミが入れそうな部屋を作って、僕の視線と合わないようにしていました

すっかり落ち着いてきたカモミ

すっかり落ち着いてきたカモミ

鳥もストレスで死んでしまうこともあると知ったので、それは本望ではないので

その為、なるべくカモミを部屋の中に一人でいさせるために日中はほとんど、外にいるようにしました

そのおかげで犬たちにめちゃくちゃ出会うこともできましたし、いいこともありました

日々は過ぎ、カモミも元気になってきたのでバードズーの獣医さんにカモミの動画を見せてみると、餌を自分で食べれるなら

うちで面倒見るよと言ってくれたので、翌日カモミを連れてきました。

バードズーを歩いていくカモミ

バードズーを歩いていくカモミ

カモミは12日間ほど家にいたせいか久々の外になんだかうれしそうに見えました

野生の鳥だからやっぱりそとがいいよね、とテクテク歩いていくカモミの背中を見て

寂しさもありましたが、安堵もあり、うれしさもあり

最後に振り返って「サンキューな」と言ってると信じている

最後に振り返って「サンキューな」と言ってると信じている

しばらく感情が踊り狂っていましたが、カモミが歩いて太陽の当たる場所で毛づくろいをしているのを見ると

これでよかったんだな

と思えてきました

カモメを保護したのは実は二度目で、

以前保護したカモメはカモミよりもっと大きくて、海辺で動けなくなっていたところ見つけました

そのカモメはどうやら狩猟されて撃ち落され羽と胴に血がしっかりついてしまっていて

その時もバードズーの獣医さんに診てもらい、引き取ってもらいましたが

その後他界したそうです。

自然は厳しいけど、カモメを狩猟するってどういうことなんだろう

遊び感覚?

だってカモメ食べないでしょ?ありがたくいただくわけじゃないのに

しばらく複雑な心境ですがまぁ今もしっくりは来ていません

しかし、こうなってしまった以上、カモメと出会った以上自分のできることをしたいという性分なので

バトゥミにきてたくさんの鳥に出会っては魂が抜ける瞬間を共有してきました

ハトのハトミ(公園でうずくまっていたところ見つけて、保護したが12日で他界)

カラスのカラミ(これは道路に仰向けになっていて、持ち運んでいるときに腕の中で他界した)

鵜のうーちゃん(池で変な動きをしていて犬が吠えまくっていたので一時保護して温めようとして抱きかかえているときに他界)

こうして、いろいろな動物の死を目の前で見ることが多いです。

だから何、って事を言いたいのではなくて

純粋に命と向き合うことを必要とされる場面がよくあります。

命って何なんでしょうね

少なくとも、軽くはない

当たり前か

人間の命、動物の命

魂の入れ物が変わっただけで運命が変わる

僕もノンベジなので食についても偉そうなことは言えませんが

とても考えます。

今日はそんなカモメのカモミの話でした。

無事に溶け込んで沢山食べたり友達作ったりして欲しい

無事に溶け込んで沢山食べたり友達作ったりして欲しい

最後まで読んでいただき有難うございました。

最後に餌を食べたり家を歩くカモミをご覧ください。

 

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